シリコンバレーも驚く!インドの最先端スタートアップ(2)

2019年05月08日

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 いまやシリコンバレー、ロンドンに次ぐテック企業のスタートアップ拠点として注目されるバンガロールから生まれた、気鋭のスタートアップについてレポートするコラム。第2回は、ECサイトの商品検索に革新をもたらす企業と、シリコンバレーからのコメントをご紹介します。
 第1回はこちらです。

UNBXD—最もスマートな商品検索

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 ECサイトを利用する際、商品のキーワードを入力して検索するのが一般的です。しかし、例えば洋服のベルトを探しているとして、「茶色 革 ベルト」と打ち込むと、色は茶でも別の商品が提示された、といった経験を多くの方がされているのではないでしょうか。これは、豊富なログデータを持つはずの大型ECサイトでも見られる現象です。多くのECサイトが単語レベルでのマッチングにとどまり、顧客に最適な検索~購買の体験を提供できていない可能性があります。こうした普遍的な課題に対し、より便利で使い勝手の良い商品検索プラットフォームを提供するインド発スタートアップがあります。
 UNBXDは、検索するユーザーの「意図」を解釈するアルゴリズム(特許技術)の開発に成功しました。上記のように「茶色 革 ベルト」という検索が行われた際に、ベルトという“製品のタイプ”と“色”、“素材”などの属性を脈絡(コンテキスト)として関連付け、その検索意図を解釈したうえで結果を提示します。また、購買履歴には依存せず、ユーザーのプロファイルをリアルタイムで行いパーソナライズするので、それぞれの趣味嗜好に合った検索結果を提示することができます。UNBXD自身が、ホームページ上で“The World’s Smartest Product Discovery Solution”と謳い、その精度を誇っています。

驚異的な業績アップを実現したECサイトが続々

 前述の検索意図解釈やパーソナライゼーションに加え、購入までの導線を短くする工夫、モバイルへの最適化などの効果によって、ある化粧品ブランドのサイトでは検索からのオーダー数が45%増え、売上も28.6%アップしました。また、システムを実装するまでが2週間で済んだということも驚きです。
 他にも、B2Bのオフィスサプライを展開するECサイトでは検索からの売上が40%アップし、検索セッションあたりの収益は35%増加しました。
 このように、UNBXDの導入により驚異的な業績向上を遂げたサイトがアメリカで続々と報告されており、UNBXDは前年比100%の急成長を遂げています。

人間の「意図」を解釈する技術と、その可能性

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 現在、各ECサイトでは自社の顧客データとそれまでの購買行動を関連付けることによって検索結果およびリコメンドの提示を行うことが主流です。一方UNBXDは、検索意図解釈によりユーザーが“本当に探していた”商品を提示し、購買行動を促進することが実証されています。
 この「意図解釈」技術は、今後幅広い活用が予想される対話型AIインターフェイスとの関連性も高く、様々な社会的プラットフォームに欠かせない技術になる可能性を秘めています。ただし、UNBXDは日本語の意図解釈にはまだ対応していないため、テックファームがNTTドコモの「しゃべってコンシェル」開発などで培ってきた日本語意図解釈の技術やノウハウを活用する余地があるかもしれません。UNBXDとも、インヴェンタスを通じた連携を検討していきます。

シリコンバレーから見たインドのスタートアップの土台とポテンシャル

スタンフォード大学アジア太平洋研究所日本研究プログラムリサーチアスカラー
櫛田 健児

 シリコンバレーの経済圏はインドとの補完関係の上に作り上げられた側面が大きい。インドからの優秀な技術者がハングリーな精神でシリコンバレーに流れ込み、様々なIT企業で存在感を高めていった。スタンフォード大学やUCバークレーといったところで先端の研究者になり、産学連携から生まれる大学発スタートアップなどでも活躍する人が増え続け、もはやシリコンバレーの一部となっている。そうしたインドの人たちが頭脳循環の流れを起こし、1990年代の後半からシリコンバレーのエコシステムと深いつながりを作り出した。

 この力学がベースになり、インド国内でのIT産業のスタートアップが活性化してきた。もともとはソフトウエア作成のバックエンドやシリコンバレーの大企業の下請けという仕事から、どんどん価値が高い仕事ができるようになり、今ではスタートアップとして最初から高い価値を作り出せる企業が育つ基盤が、国内の人材面でも、シリコンバレーなどとのビジネスのつながりの経験から構築されてきた。特にバンガロールがフォーカスポイントの一つであり、インド国内での様々な課題の解決に向けた取り組みが世界にスケールしうるポテンシャルを秘めている。今後、バンガロールがどのように世界の様々な領域の価値創造に携わっていくのかが楽しみである。

参照:Unbxd|Ecommerce Site Search & Product Recommendations Solutions

https://unbxd.com/

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