今後の自動車業界の変遷

2017年01月27日

[自動車アフターマーケット]

 自動車ディーラーの販売から整備・車検への軸足の転換。そして自動車整備工場がレンタカー事業など新たな事業展開の開始といったように自動車業界は現在大きなうねりの中にある。さらに今後インターネットの進化によって今後新車販売はネットで行い、ディーラーは新車のデリバリー整備や車検業務のみを行うという可能性も否定できない。

 そして中古車業界は大手販売店とリテール販売店の二極化そして消費税10%になった際には、エンドユーザー同士で直接売買する個人間売買がさらに加速するだろう。それは消費税の税率が高い欧州などでは個人間売買が多いからだ。

 個人間売買が増えると、その仲介業者という新しい職業が発生する。買取価格や下取り価格からマージンを取り直接オークションに掛けたり、個人間売買の際に、整備や車検、車の輸送、ナンバー変更の手続きの代行など様々な職業が発生するだろう。

 しかし、これは未来の話ではなく、すでに動きは始まっている。大手販売店のガリバーでは査定をして、ユーザーの希望価格でオークションに出品し、見事落札すると、出品者と落札者の両方からマージンを得るというのだ。もちろんガリバーとしては自社で買取したほうが、利益は大きいのだが、ユーザーの新しい選択肢として査定してもらい、その金額をベースに自分の希望価格を設定することで、より高く売ることはできガリバーは手数料を得ることができるというWIN、WINのシステムといえる。

 さらに今後はディーラーだけが、自動車を売るという業界の構造が崩れるかもしれない。大手スーパーやコンビニエンストアなどで販売される可能性もある。それはこういった異業種が自動車販売にいつ参入しようかと真剣に研究しているからだ。

 もし、大手スーパーがディーラーの誘致から始まり、本格的に自動車販売に参入したら、業界は間違いなく大きく変わる。まさに自動車業界は一気にモダン化される可能性は高い。

 そのモダン化した自動車業界において、主役は誰になるのかという覇権争いが巻き起こる。ディーラーのままなのか、それとも大手スーパーなのか、それとも・・・。しかし、その際に様々なデータベースや自動車業界ノウハウをシステム化したソフトが必ず必要になる。そのシステムを手掛けることができれば、業界のスタンダードになるのは間違いない。これは自動車の売り方、買い方の変化そして流通の変化によるもので、このシステムが出来上がることで、自動車業界のIT化は新しいフェーズに入るといえる。

 とはいえ自動車のマーケットは非常に大きいので、IT化もあっという間に進むとは考えづらいし、時代が変わるのも時間がかかる。そういう面においては、システムを作る立場からすれば、今日思いついてソフトが明日できるわけではないので、そういう意味では、ゆっくりと変わって行くほうが、対応できるというメリットもある。しかし、常に自動車業界をウォッチして、変わって行くマーケットやニーズを対応できるようにしていなければならない。

 日本は自動車に関する情報開示が遅れているが、アメリカではすでに20年前からはじまっている。修理した情報や冠水車といった情報は全てデータベース化されていて、自動車を売買する際に、その情報に対してお金を支払い、自動車を購入する。だから、非常に透明性が高い。

 一方の日本はどうだろうか。乗用車だけで6000万台も保有台数があるのにも関わらず、未だにグレーゾーンが多く、ユーザーが置き去りになっている現状がある。様々なデータベースが協力すれば、このグレーゾーンは無くすことはできるはずだ。

 さらに中古車の流通に関して価格を決めているのはオークションだ。そのオークション価格に対して、どれくらい安く買うのかが買取であり、下取りである。通常は買取や下取り価格を開示すれば差別化は無くなるのだが、何となく価格の不透明さの中で、高いとか安いとか広告力で勝負している人たちが多く存在している。

 そういった人たちはユーザーに有益な情報開示が進むと困ることになるのだが、こういったことを克服したときにこそ、自動車業界のモダン化が進むと考えられる。そのモダン化を実現させるためには膨大なデータベースを核とした業界のスタンダードとなるソフトが必要になり、それを作る可能性はあるのは最先端の技術を便利なツールへと変換できる知識が不可欠なのだ。

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