『世界デジタルカンファレンス2017』イベントレポート

2017年08月10日

[イベントレポート]

2017年7月21日に開催された『世界デジタルカンファレンス2017「“共創”社会を支えるクラウド、IoT、AI」』 において、テックファーム 執行役員の吉田賢治郎が講演を行いました。

「世界デジタルカンファレンス2017」は日本経済新聞社主催のもと、最新のIT活用の事例を交えながら“共創”社会への道筋、課題解決の方策を発信するイベントです。テックファームではデジタル変革期におけるビジネスイノベーションに対し、IoTをどうビジネスに活かすか、サービスはどう組み立てるか等の各種ソリューションを提供しており、「AI、IoTをブームで終わらせない3つの視点」をテーマとして講演を行いました。
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【講演要旨】

 AI・IoTが社会的ブームとなっている。1970年代以降、ハードウェア・ソフトウェア・サービスにおいて多くの「ブーム」が巻き起こってきたが、基本的には数年足らずですべてのブームは終わっている。そして今ブームとなっているAI・IoTもいずれそのブームの幕を閉じる。よって、ただブームに踊らされて無駄な投資をしないことが重要だ。
 一方で、ブームが過ぎ去るのを見届けているだけでは、その後の事業において大きな痛手を受けるに違いない。AI・IoTをただのブームで終わらせないために必要な“3つの視点”をもつことが重要となる。

  • 視点1:新カスタマーファースト
  •  これまでの「ユーザー視点」というと、お客様の要求に合わせて製品単体のスペックを拡張することが多かった。例えば、家電は機能を増やしたり消費電力を減らしたり、外出先からスマートフォンで操作を可能にしたりというものだ。しかし、これは、真のカスタマーファーストとは言えない。本当にユーザーが求めているのは、便利な機能そのものではなく、広く生活を便利にしてくれるものである。キッチンであれば、料理をする人の動きの全てをサポートして、調理に関するイノベーションを起こすことである。
     家電だけにこだわらずに、ガスレンジ、電子レンジ、各種調理器具など調理する時に利用するものすべてを見つめ直すのだ。例えば外出先からガスの消し忘れや冷蔵庫内の食材が確認でき、何を買えばどんな料理ができるかがわかることなどが挙げられる。単一製品の機能強化やシステムのプロセス設計から始めるという視点から離れ、ユーザーの行動に必要なサービス、その際に利用するwebサイトやスマートフォンアプリのUI(ユーザーインタフェース)、UX(ユーザーエクスピリエンス)を優先する。このような新しいカスタマーファーストを助けてくれるのアプローチの一つが、いま話題になっている「デザイン思考」だ。

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  • 視点2:データファースト
  •  1970年代以降、OA機器や基幹システムなどが普及し、ビジネスにおいてITを活用して業務効率化が進められてきた。さらにここ20年間では、インターネット&モバイル時代となり、ITを普段の生活で活用することも当たり前となってきた。家電や住宅までもがインターネットにつながり、スマート家電・スマートハウスの進化が期待されている。

     過去のブームを見る中で重要な視点は、ブームが終わっても、データは必ず残り、次のブームで利用されるということだ。ブームの際に作ったサービスを「作って終わり」にしないためには、消費者向けIoTであれば収集したユーザーデータ、企業内のIoTであれば収集した設備、システムのデーターを、次のブームや新しいテクノロジーでも継承して、その後の改善につなげる動きが重要となる。

    IoTブーム

     

  • 視点3:テクノロジーファースト
  •  最後に、サービス提供で重要となるのは、テクノロジー優先の視点である。日本企業は一般に、ユーザーニーズへの対応からの拡張、改善は得意だが、テクノロジーを生かした新しいイノベーションを作り上げていくことが苦手だ。しかし、最初に話した新カスタマーファーストで紹介した通り、新しいテクノロジーや新しい製品/サービスだからこそ実現できるイノベーションも重要であることを忘れてはならない。

    「この課題を解決するために必要なテクノロジー、機能は?」という考え方ではなく、「この新しいテクノロジーだからこそ提供できるイノベーションは何なのか?」と、最新のテクノロジーを起点にしてイノベーションを起こすことが重要なポイントとなる。

     テックファームはユーザーの行動全体の視点から、サービスと利用環境を徹底的に追求する「デザイン思考によるサービスデザイン」や、その後のデータ分析、そして黎明期より培ってきたモバイル技術など、様々な業界に関する知見を活かして、ここで紹介した各視点に関するサービスの提供が可能だ。

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